diary

4月29日・記

ゴールデンウィーク初日。朝、8時30分に起きる。8時間も寝てるのに、ぜんぜん疲れが取れない、気分が晴れない。朝方は少し晴れていたが、昼前には曇になって小雨も降りだす。ここ数週間ほど会社でヘマを連発して、注意力散漫の日々が続く。頭が悪くなり、とにかく忘れっぽくなったが、いやなことは忘れられない。上司の小言を聞くたびに腹痛が起きる。

起きてそうそう、目の前を複数のコバエが飛んでいる。つーか、ごみ袋にわいてたので、さっさとごみ袋を外に捨てに行く。そうするうちに便意が来たのでトイレに行くも、痔が切れて動けなくなる。奇声を上げた。昔のボラギノールをひねり出すも、ぜんぜん足りない。わずかに塗ってベットに横たわる。つと、じっと天井の火災報知機を見る。限界が近い。YouTubeでひろゆきの草津温泉の回を見て多少は心が和らぐが、気休めにしかならない。

むなしい気持ちでネットサーフィンしていると、お気に入りのアダルトサイトが飛んでた。いったい、どういうことだ。サイト運営者が全データを非公開にしたのか…。真っ白な画面に冷や汗をかく。あわてて、おんJにスレを建てるも、あまり役に立つ情報は得られず、たった5レスで終わる。暗澹たる気持ちのまま、気づくと、12時になっていた(その後、chromeでなく別ブラウザで見たら見れた)。

さいきん、戦前のエログロ文化をまとめている。梅原北明周辺の出版文化を取り上げた、大尾侑子の大著『地下出版のメディア史』(慶応義塾大学出版会)をもとに「鬼畜系」のWikiを加筆する。今回加筆したのは、主に戦前の変態カルチャーについて。戦前は正しい性知識を啓蒙する目的で「変態性欲」が取り上げられており、性的マイノリティが主体となって変態文化を盛り上げるのは『奇譚クラブ』から、という旨を記述した。

15時過ぎ、腹痛がひどくなる。雨が激しくなってきた。薄暗い部屋で、ビートルズの『Don’t Let me Down』をループ再生する。心に染みた。16時30分、家を出る。

薄着で出たら、寒さで凍えそうになったけど、ガマンして歩いていると、何もかもどうでもよくなってきたので、そのまま日比谷メトロ北千住駅~八丁堀駅で乗り降りし、国立映画アーカイブに向かう。道中、コンビニでソーセージパンと栄養ドリンクを買う。

会計時にICカードで払おうとしたら、するっと指先から滑り落ちたので、あわてて体を動かしたら、どこかに飛んで行った。店員のおじさんが地べたに手をついて探してくれるも、なかなか見つからず。5分近く探し続け、レジ横の傘立てにICカードが挟まっているのを発見する。迷惑をかけたにもかかわらず、店員のおじさんはニッコリ笑って「見つかって何よりです」と。こういう何気ないやさしさに救われる人は、きっとゴマンといるのだろう。

18時、国立映画アーカイブに到着。友人のすすめで自主映画『鬼畜大宴会』(1997)を見る。昔からタイトルだけ知ってて、それ以外は何の予備知識もない作品だった。素晴らしい点は、三流劇画的なえげつねーバイオレンス描写をとことん煮詰めて、行き着くとこまで行ったとこ。必然性のない無意味な暴力描写も突き詰めると感動モノ。赤軍、ギニーピッグ、三島由紀夫、暗黒舞踏、サイケデリア、カルト集団…。エモ要素を、とにかく詰め込みまくってる。でも、一番エモいのは、古ぼけたボロアパートに集まる、うらぶれた若者たちの堕落した生活模様(いわゆるB級の青春群像劇)かもしれない。この部屋は、70年代フォークに出てくるボロアパートと表裏一体なんだなぁと。

どうでもいいが、この映画に出てくる「杉原敏行」という俳優が、おいらとクリソツで、身振り・手振りや髪形も含めて、シンクロ率が99.8%だった。「自分にそっくりな人は世界に3人いる」とよくいうが、そのうちの1人と言ってもいい。杉原は押しに弱く、自分の意見もなく、ただただ流されて、最期は狂気に走る。前半の杉原は、あいまいな笑顔でヘラヘラしているだけで、後半は目の前の惨劇にただただ付き合わされるだけ。やめろ、俺を描くな。感情移入できないキャラしかいない映画のくせに、杉原には感情移入してしまった。まるで、狂気に走る自分を、映画の中で客観的に見せつけられた気分だ。

20時上映終了。映画を見ている間、ずっと腹の調子がおかしく、ハラがぐるぐる鳴っててゲリっぽかったが、我慢しすぎて引っ込んだ。トイレでは何も出ず。ウォシュレットを使うと電気風呂のように痺れた。頭だけでなく、ケツもバカになってるらしい。

もう雨は小降りになっていたが、風が強く、傘がひっくり返る。そのまま、北千住駅前のきたロード商店街でお買い物。マツモトキヨシで「こんにゃく畑」と「キューピーコーワゴールドA」と「ボラギノールA」を買う。ふだんは買わないんだけど、精神的にも身体的にもスリ減っているので、治癒のために購入。店員さんが女性だったので、恥ずかしい。その後、ちよだ鮨で半額寿司を買う。閉店間際にかかわらず、いつもより売れ残っており、店員さんも「まあ、雨も降ってて寒いですからねえ」とボヤいていた。まいばすけっとに立ち寄る。酒を飲む気力もなく、オレンジジュースを買う。

帰宅後、日記をつけ始める。かばんを漁っていると、国立映画アーカイブにiPad忘れてきたかもしれない。。。きっと座席の隙間に落ちたのか。もしなかったら、どうしよう…。

22時、友人の女の子から電話。「サーモンの話」「花粉症を完治する薬の話」「吸水力が半端ない高級タオルが完売した話」「子供の語彙力と知育の話」「無人販売所の話」「40代は宮崎事件と宅八郎のせいで、オタク文化に対する忌避感が強い話」「新築マンションはペットを飼いやすい話」をした。疲れ果てたので途中で話を打ち切って寝た。彼女もGW中は僕と同様に「特に何もしない民」で、ちょっと安心した。

今日はとくに何もない、素晴らしい1日だった。

つーわけで今日も一日。